34カ国を回った旅人に聞く!旅の魅力 前編

旅行は誰しも程度の差こそあれ好きじゃない人はいないのではないでしょうか。長期の休みになると旅行に行く方も多いと思います。今回は34カ国で旅をした経験を持つ方に話にその度の魅力やおすすめの国など話を伺いました。旅行したいけどどこ行こうか迷っているという方は必見です。

さかしゅんさん

さかしゅんといいます。よろしくお願いします。

斎藤

まずは旅行に関して、どれくらい好きか教えてください。

さかしゅんさん

合計すると34カ国くらい行ってますね。バイトしたお金を全部旅行に使うくらいには好きです!

斎藤

いくらくらい使ってるんですか?

さかしゅんさん

150万くらいはいっていると思います。企業にタイアップしてもらったりしてるから実際よりは安く行けてると思いますけど。仮想通貨で儲かったのとかもつぎ込んで。そんくらいは使っちゃってますね。

さかしゅんさん

長期休みには必ずと言っていいほど旅行してますし、年に4~5回はどこか行ってますね。直近では日本が冬で寒かったからタイに行きました。サミット島というところに行って1ヶ月ぐらい、ぼーっと日光浴してましたね。ほんとは就活しなきゃいけなかったんですけど笑

斎藤

なるほど笑 さかしゅんさんが旅にはまったきっかけはなんですか?

さかしゅんさん

昔から家族でよく旅行に行くことが多く、新しい土地に足を踏み入れるのが好きでした。ハマったきっかけは、中学3年生の時のヒッチハイクの経験ですね。実家の長崎に行ったんですけど母と喧嘩しちゃって、「もう一人で帰って来い!」って金も無い中で置き去りにされたんですよ。

斎藤

まじすか笑 それでどうしたんですか!?

さかしゅんさん

おばあちゃんに少しお小遣いもらって、ヒッチハイクで家のある茨城まで帰りました。

さかしゅんさん

当時は中学生だから、社会人とか車を運転してくれる人とかみんな可愛がってくれて。その時の出会いの感覚が心地よかったんですよ。俺は今でも出会いが旅の醍醐味だと思っている、大好きな部分です。

はじめての単身旅海外旅行でパスポートを失う

斎藤

すごいですね。初の海外旅行ではどこに行ったんですか?

さかしゅんさん

初海外は家族でのグアム旅行ですね。これは普通の観光。クレイジージャーニーみたいな刺激を求めて行った旅行って意味では、ジャカルタ(インドネシア)ですね。高校2年生の正月に部活がオフシーズンの間にちょっと行っちゃおーって思って。

斎藤

ジャカルタ笑 珍しいですね。何かそこに決めた理由はあるんですか?

さかしゅんさん

兄がサークルの旅行でインドネシアに行ったことがあったらしくて、おもしろかったよって言ってたんです。それ以外これといった理由はなかったんですけど、俺も行ってみようと思いまして。

斎藤

なるほど。ジャカルタではどんな経験をしたんですか?

さかしゅんさん

初めての海外旅行ってやっぱ準備して行くと思うんですけど、俺はそういうのダサいなと思って。やっぱり色々警戒するより、もっとフレンドリーに現地人と話して現地の物食ってとかしたかったんです。実際そうしてたんですけどそしたら食あたりしちゃって。蕁麻疹が止まらなくなってしまったんですよ。

斎藤

それでどうしたんですか?

さかしゅんさん

まず、病院に連れて行かれたんですが、注射を打つから動くなみたいに言われたのでじっとしてたらその打とうとしている注射がめちゃくちゃ汚くて。「これ使い回しじゃないんですか?」って聞いたんです。そうしたら「そうだよ。そうだけど中身は綺麗だから大丈夫。」って言われて。「おいおい、こうやってエイズが発症するんだよ!」って思っちゃって笑 「もう注射は大丈夫だから」って言って、とりあえずどこか違う病院に連れて行ってくれるようにお願いして、車で1時間ぐらい離れた先進的な病院に連れて行ってもらいました。でもその中で俺初めてパスポート盗まれたんですよ。

斎藤

(「初めて」、、 2回目がありそうな言い方笑笑)

さかしゅんさん

最初の病院に預けてた荷物ごと全部盗まれていたんですよ。それで次行った病院で注射してもらったら体調も無事良くなったんですが、英語も喋れなかったので”I lost everything.”ってだけ言って、お金も払わずに助けてもらいました。そのお医者さんに大使館を勧められて、その病院にいた韓国人のおじさんに頼んで大使館に連れて行ってもらいました。

斎藤

そこでヒッチハイクスキルが活きたんですね

さかしゅんさん

そうなんです。大使館では無くした物の確認や、書類の再発行などをしてもらいました。そこで疲れて休んでいたら、大使のおじちゃんが偶然出てきたので、もうどストレートに「助けてください!」ってお願いしたら仲良くなりました笑

斎藤

さかしゅんさんの悲壮感が伝わったんでしょうね笑

さかしゅんさん

それから4日ぐらい、大使の家に泊めさせてもらって何とか。本当にお世話になったし、人格形成の時期にそんな親切な人と触れ合えたっていうのは今でも大きいですね。でも初めての単身海外旅行でパスポート盗まれるなんて思ってなかったので、やっちゃったー!って感じではありました。

斎藤

大使館にも滞在していたんですね。その旅行(?)はトータルでどのくらい滞在したんですか?

さかしゅんさん

10日ぐらいのつもりだったんですけど結局2週間半ぐらいになりましたね。帰ってきた時にはもう部活の練習始まってたし、冬なのに俺だけすでに真っ黒になってて、高校のみんなから何して来たんだよってさんざん言われましたね笑

それでも旅をやめない理由

斎藤

その経験は辛かったというより、面白かったという感情の方が強かったんですか?

さかしゅんさん

いえ、当時は「俺もう終わったわ。もうインドネシア人になるしかねぇ。」って思ってました笑 でも今思えばいい思い出です。

斎藤

そんな辛い経験をしたのに、なんでまた海外行こうと思ったんですか?

さかしゅんさん

「学び」のためですね。勉強はできるけどコミュ力が無い人っていたりするじゃないですか。そういうのが嫌いで。インドネシア行った時に勉強以外の「学び」に気がついたんです。その「学び」のためにはいろいろな場所に行って経験を積むのが大事だなと思うから、また行こうって思っちゃうんですよね。

斎藤

勉強以外の「学び」ですか…。最初のジャカルタの時はどんな学びがあったんですか?

さかしゅんさん

もっと慎重に行かないとなと思いました。ノリよくいくのはとても大事だとは思うのですが、ジャカルタのときには食べ物勧められて、これ食える?って聞かれたら食える食える!って感じで何でも食ってたんです。でもそれで腹壊したわけで。そこで思ったのは大胆に行って吸収できるものも多いけど、必要なときには自分の身の安全を顧みることも大事なんだなって身をもって思いました。いわゆる「慎重かつ大胆に」が大事なんだなと思いました。あと、いろいろな人と関わる中で、自分の弱みを見せて友達を作るのも大事だなと感じました。

留学中、現地でお笑いサークルを立ち上げる

斎藤

他ではどんなところに行ったんですか?

さかしゅんさん

東南アジア全部とアフリカも南の方は結構行ってますね。大学生になってからは1年生の夏から学期終わりまで半年ほどイギリス留学しました。

斎藤

旅だけでなく留学もしてるんですね。

さかしゅんさん

そうなんです。イギリスもロンドンとかは民族多様性があるからいいんですけど、田舎だとアジア人であることで差別を受けることもありましたね。そこでは英語でコントをするお笑いサークルみたいなのを立ち上げたりもしました。

斎藤

留学時にサークルを立ち上げたんですか!?

さかしゅんさん

はい。最初全然友達ができなかったので、お笑いやったら友達作れるだろうと思って。

斎藤

こんなにコミュ力高いさかしゅんさんが友達できないって時点で結構やばそうな場所なのが分かります。

さかしゅんさん

それで韓国人の相方作って最初は漫才をやっていたんですが、初めは全然ウケなかったんですよ。

さかしゅんさん

しかもみんなめちゃくちゃどストレートに「これつまんねーよ」とか言ってくるんです。うぜえとか思うんですけど笑 でも最終的に10人ぐらいのクラスなんですが7人がネタ作りを手伝ってくれて、だんだん向こうの笑いのツボが分かってきました。

斎藤

どういうのがウケるんですか?

さかしゅんさん

作りこんだ漫才というよりドッキリみたいな驚き+笑いが一番ウケましたね。落とし穴とか。そんな感じのシンプルなネタを動画にして見せてました。それで一気に友達ができましたね。

斎藤

ああ、確かに海外のお笑い番組そういうの多いかも。

さかしゅんさん

あと俺は日本人風な顔してるので、忍者が城に潜入するみたいなストーリー作るとめちゃくちゃするとみんな注目してくれるんですよ。そこで、おっちょこちょいの忍者が城へ侵入してへまをやらかすみたいなネタにすると、みんなすごく注目してくれましたね。

斎藤

先程言っていた「学び」という意味では得たものが多そうですね。

茨城~福岡間を自転車で旅する

斎藤

さきほど企業からタイアップを受けたという話もありましたが、どのようなことをしたんですか?

さかしゅんさん

大学2年生の時のことなのですが、地元の企業にスポンサーになってもらって、茨城県から福岡まで自転車で爆走するっていう、今考えるとバカみたいな企画をしました。

斎藤

自転車で走るにはすごい距離ですね笑 どうして福岡まで行こうと思ったんですか?

さかしゅんさん

実は受験とかも思い通りにいかず結構コンプレックスがあって。何か普通できないことをして払拭したいなと思ったのが一点ですね。あと茨城を誇りに思ってない県民が結構いるってことが嫌で。都道府県の魅力度ランキングも毎年ビリなんですよ笑

斎藤

あの群馬や埼玉とかをも退いてビリなんですね笑

さかしゅんさん

そう、それが結構嫌で、地元に貢献したいなっていうのも考えてました。あとは俺が東京に引っ越した後に東日本大震災で家が半壊してしまった時も、多くの人に支えてもらった経験があったので。それで熊本の地震がおきてすぐにボランティアしたいなと思ったんですよ。

斎藤

そこでいろいろな想いがつながったんですね。企画はすぐに受理してもらえたんですか?

さかしゅんさん

いえ、地震が起きてからからすぐに企画書を書いてメールを送りまくったんですけど、どの企業もレスポンスが全くなかったです笑 それで電話してメール見てくれましたかって聞いたんですけど、それも適当にあしらわれて。

斎藤

そうなりますよね。。

さかしゅんさん

でも何回も修正して修正して送り続けていると、もうしつこいからお前一回来いって言われて。社長の側近の人に会ってもらえたんですよ。でも、企業側のメリットないよねってまた断られました。もうそのときは何回断られるの俺みたいな笑

斎藤

それでどうしたんですか?

さかしゅんさん

それで「じゃあ企業側にメリットある内容にすればいいじゃん」って思って、Google フォームのアンケート使って俺がこの企画したらこの会社のどら焼き買ってくれますかってアンケートとったら、思ったよりみんな買ってくれるって結果になって。そういう内容を企画書に盛り込んで出したら、面白いねって言ってもらって協賛してもらえました。

斎藤

諦めずに交渉した成果ですね。福岡までは順調に行けたんですか?

さかしゅんさん

いえ全く笑 京都とか横道に入っちゃって小旅行みたいになってました。協賛もらっている以上どら焼きを広める仕事もあったので、結局福岡まで2ヶ月弱くらいかかってしまいました。

斎藤

すごい時間かかりましたね。福岡では何をしていたんですか?

さかしゅんさん

当初は瓦礫処理とかのボランティアするために行ったんですけど、自転車の漕ぎ過ぎで着いた時には膝がぶっ壊れていて。もうずっとおしゃべり笑

斎藤

笑笑 でも被災地だとメンタルケアも大事な仕事ですよね。

後編につづく

(取材日:2018年5月8日)

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