年間200本の映画を見る映画ファンに聞く!映画鑑賞の魅力

映画は何から見ていいのかわからない?そんな悩みにお答えします。

斎藤

映画の魅力を教えてくれるのは、映画大好き大学生の野田さんです。よろしくお願いします。

野田さん

こんにちは。よろしくお願いします。

野田さん

映画は特に映画館に行って見るのが好きで単館系の映画館(ミニシアター)によく行きます。都内にはユジク阿佐ヶ谷とか目黒シネマとか、レトロな雰囲気のある小さな映画館がたくさんあるんですよ。

斎藤

「単館系」っていうのは、普通の映画館とどのように違うんですか?

野田さん

TOHOなどの普通の映画館だと、一本の映画で学割を使っても1500円ぐらいかかりますよね?それが単館系の映画館だと同じ料金で2本見れるんですよ。それがいいですね。学生には懐事情もありますし笑

斎藤

いいですね、安くて!映画はどのくらい見るんですか?

野田さん

一番多かったのは大学2年生の時です。正確には数えてませんが、200本以上は見ましたね笑

斎藤

すごい…!!なんで映画がそんなに好きになったんですか?

野田さん

この一本!というのがあるわけではないんですけど、小学生のころから家族でよく金曜ロードショーとか見てたので自然と僕も見るようになって。アクション系やスタジオジブリなど色々なジャンルを見ましたね。その頃は家の近くに映画館があったので友達とも一緒に行きました。

斎藤

かなり小さいころから見てたんですね。どんなところが魅力的なんですか?

野田さん

2時間ほどでその映画の主人公のストーリーを疑似体験できるのがいいところだと思います。感動する話も多いですしね。

斎藤

どういう系統の映画が好きなんですか?

野田さん

ピンポイントですが、天才が抱える孤独を描いた話は結構好きです。『ビューティフルマインド』や『イミテーションゲーム』などがありますね。

野田さん

あとは学生が主人公のストーリーとかは感情移入できて面白いです。例えば、学生3人のコメディ映画で『きっとうまくいく』っていうインドで大ヒットした映画があるんですけど、インドの大学生3人が、エンジニアになることがお金を稼いで出世する最短の道であると考えられているインド社会で、他人の敷いたレールに従うのではなく自分の本当にやりたいことは何なのか探していく物語なんですよ。初めて見たときにすごく感動してしまって、自分自身を見つめなおすきっかけにもなりました。170分ほどの少し長めの映画なんですけど、笑いあり涙ありですし、物語も前半と後半に分けられていて見やすいと思います。名言も随所に織り交ぜられているので、是非見て欲しい映画ですね。学生の方には特に。

斎藤

どういう映画が感情移入しやすいとかってあるんですか?

野田さん

主人公が何らかの挫折だったり失敗から始まるストーリーは見てて感情移入しやすいと思います。誰しも失敗の一つや二つは経験しているでしょうし。

斎藤

なるほど。他に映画の魅力を挙げるとすれば?

野田さん

映画を見た後で自分の現実をよりポジティブに捉えることができるようになるのは魅力の一つだと思います。例えば主人公が諦めの悪い人で最後の最後に成功を掴むというストーリーだったとしたら、その映画に勇気づけられて。見終わった後は見る前よりも行動力のある人になれたり、自分の生活にプラスの影響を与えてくれているような気がします。また、誰しも生きていく中でストレスを感じる時って必ずあると思うんですけど、2時間という限られた時間の中でスクリーンの中の世界に没入することでストレスとか日常の嫌なことを忘れられるんですよね。ちょっとした気分転換にもなります。

斎藤

映画を見たことによって実際に行動の変化が起きたことってありますか?

野田さん

はい!『イエスマン』って映画は知ってますか?その映画の主人公はもともと内向的な性格で友達との遊びや飲みの誘いをいつも断ってたんですけど、あるとき宗教団体に出くわして全ての誘いに YES と答えることを強要させられるんですよ。それをきっかけに人生が好転していくんです。見終わった後はよりポジティブになれましたし、食わず嫌いをせずに色々なことにチャレンジしていこうという気になれました。

斎藤

『イエスマン』は、私も見たことあります!YESと答えていたことで、めっちゃ美人な恋人ができたんですよね。野田さんも何でもYESと答えるようになったんですか?

野田さん

そうですね。さすがに何でもじゃないですけど。例えば僕は基本飲み会の時二次会は断ってたんですけど、「Yes」って言ってついていったら友達の新たな一面を発見できたりしました。酔ってるときは本性出やすいって言いますし笑


好きな映画

斎藤

つづいて、好きな映画ベスト3をあげるとすればなんでしょうか?

野田さん

トップ3かあー…!!

斎藤

ん、どうされました?

野田さん

いや、好きなのがありすぎてトップ3と言われると逆に困るんですよ笑

(20分後)

野田さん

はい!決めました!!

斎藤

では第三位からお願いします。

野田さん

『フェノミナン』っていう映画ご存知ですか?20年ぐらい前のハリウッド映画で、平凡な知能指数だった主人公が謎の光を浴びたことによって突如天才的になるんです。それがきっかけで超能力を発揮したりするんですけど、周囲の対応が変わったり好奇の目で見られるようになったりして、苦悩していく姿を描いています。全体的には SF×ラブストーリーって感じで主人公が一人の女性を一途に想い続けて行動していくのが物語の主軸になっていて、それもすごく男としてかっこいいなって思いました。

斎藤

なるほど。冒頭でお話しいただいた天才の抱える孤独を描いた映画に通じるところがありそうですね。

斎藤

第二位はなんですか?

野田さん

『インターステラ』っていう2014年公開の SF 映画があるんですけど、次系列を扱うのがとても上手な監督が脚本を書いていまして、3時間という超大作ながら時間を忘れるぐらい惹きこまれて一気に見ることができる感動のヒューマンドラマです。

斎藤

時系列を扱うっていうのはどういう意味ですか?

野田さん

宇宙に飛び立って滅亡してゆく地球に代わって人類が住める惑星を探そうとするストーリーなんですけど、宇宙での時間が地球で流れてる時間と違ってるんですよ。宇宙での一秒が地球では何ヶ月とか経ってたりとか。主人公が水の惑星に行ったときは、確か7時間ぐらい滞在して宇宙船に戻ったら宇宙船内で待機してた仲間のクルーは23年ぐらい老けてしまっていたんです。あと『インターステラ』は物理学の教授にも監修されているので、そういった現象に詳しい人でも矛盾を感じずに楽しめると思います。僕は素人なんでよくわかりませんが笑

斎藤

タイムマシンが出てくる物語もそうですが、時間を扱う物語って独自の緊張感というか、時間経過という強すぎる影響に翻弄される怖さみたいなのがあっておもしろいですよね。

斎藤

それでは、第一位を教えてください。

野田さん

第一位は、、、『ライフイズビューティフル』です。

野田さん

第二次世界大戦の時期が舞台になっていて、主人公がユダヤ系のイタリア人なので迫害を受けて息子と一緒にナチス強制収容所に収監されることになるんです。でも息子に悲惨なナチスの現状を知られたくないという思いで、常に嘘をつき続けるんですよ。これはゲームなんだ。ナチスで行われている重労働だったりそのほかの大変なことも全てゲームなんだ、と。そう息子に思い込ませるために、ずっと嘘をつき続けるんです。前半は結構コメディタッチで主人公が好きな子を口説き落としたりと結構楽しい場面の多い映画なんですけど、後半になるにつれてナチスの影響が強くなっていって、最後は感動と言っていいのかわかりませんがとにかくめちゃくちゃ泣ける映画です。

斎藤

ナチスの迫害という過酷な状況下でも息子を助けようと明るく振る舞うお父さんの姿がイメージできます。すごく見てみたくなりました。


映画の見方

斎藤

これから映画を趣味としてみていきたいという人におすすめの映画の見方ってありますか?

野田さん

まずは手当たり次第有名な作品を手に取ってみてみてほしいですね。その中で面白いなって思う映画を発見したら、その映画の監督や俳優の作品を芋づる式に見るのをおすすめします。映画作品って特に監督が一番映画に与える影響が大きいを思いますので。あと「この映画を通して視聴者に伝えたいメッセージは何なのだろう」ということ考えながら見るとより深い感動を得られたりします。

斎藤

なるほど、そんな映画の見方があるんですね!おもしろい!何か他に映画の変わった見方とかってあります?

野田さん

ああ、映画館をはしごしてみた時ですかね。ある時丸一日映画を見たらどうなるんだろうっていうわくわくが自分の中に湧き上がってきたんです。それで一日使って映画館で4本はしごしてみました笑

斎藤

4本!? 映画館でそれだけ見るのはなかなか大変そうです…。

野田さん

ぶっちゃけラスト一本は疲れきってました笑 それで気持ちよく見るには一日3本が限界だなって思いました。でも、それだけ一本一本に集中して見れているのかなって思うと嬉しくもありましたね。


映画鑑賞の意外なメリット

斎藤

映画鑑賞が趣味でよかったと思ったときってありますか?

野田さん

とにかく、友達との話題になります!話しすぎると引かれますけど笑 話し相手の話題にする映画も有名どころなら大体わかりますし。おすすめの映画を聞かれた時にも、好みのジャンルを聞いたらある程度候補を提供できます。ラブストーリーはこれがいいよーとか SFで有名なこの映画の概要はーとか。デートでの話題にも持ってこいですよ笑

斎藤

色んな場面で活用できそうですね。

野田さん

はい。例えば何かの映画を一緒に見に行った時に、ストーリーが良かったって言う人には、今回見た映画の監督が別の作品も作っていてーとか、俳優がかっこよかったって言ってたら、同じ俳優がこの映画にも出ててーとかほんとに色々話せます。


映画鑑賞とは?

斎藤

最後にお聞きしたいのですが、野田さんにとって映画鑑賞とは?

野田さん

映画を見たことがきっかけとなりいろんなことに興味持てるようになると思います。食わず嫌いせずに色んなジャンルの映画に挑戦してほしいです。

斎藤

僕も映画を見てみたくなるインタビューでした。本日はありがとうございました!


取材が終わると彼は、駅近のTSUTAYAへと去っていくのだった。

fin

(取材日: 2018年4月17日)

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