TOEIC985点!7カ国語を操るイタリア人留学生が語る、外国語学習の魅力

突然ですが、英語が喋れる人ってかっこいいですよね!
日本語だけでは一億人としか会話することができませんが、英語ができるだけで約17億人の人と会話することが出来るんです!

今回は、英語にとどまらず、六つもの言語を操る人に取材してきました!!

ロベルトさん

ロベルトといいます。出身はイタリアで、外国語学習が趣味です。

高城

何カ国語くらい話せるんですか?

ロベルトさん

まず母国語はイタリア語で、勉強してネイティブレベルに喋れるようになったのは日本語と英語。フランス語・ドイツ語も不自由なく喋れます。あとロシア語と韓国語も少し話すことはできます。

高城

母国語に加えて6ヶ国語話せるんですね!資格とかもたくさん持ってたりするんですか?

ロベルトさん

資格のために勉強しているわけじゃないので必要に迫られなければ受けないのですが、一応英語はTOEFLで108点、TOEICは985点持ってます。

外国語学習を始めたきっかけ


高城

うわ、すっごい。TOEICほぼ満点笑 言語学習を始めたきっかけって何かありますか?

ロベルトさん

14か15歳の時に外国語学習を始めました。一つ年上のいとこが英語がペラペラでいろいろ教えてもらっているうちに、楽しそうだなと感じ自分も英語を勉強し始めました。そして3年後くらいに徐々に話せるようになった頃に、もっといろいろな言語を勉強したいと思うようになりました。

高城

へえ3年で話せるように!1日何時間ぐらい勉強してるんですか?

ロベルトさん

1日1~2時間程度ですが、毎日勉強することを心がけています。忙しい時期だと全然できない時もありますが笑

高城

1日1~2時間でもこつこつやればロベルトさんみたいに話せるようになるんですね!?

ロベルトさん

あ、でも勉強らしい勉強はそのくらいですが、ニュースを毎日英語で見たりとか、 Facebookの投稿やメッセージとかもいろんな言語でやりとりしますし、YouTubeで勉強している言語の動画を見たりとか。勉強っていう感覚はないですが、それを含めればもっと時間は費やしてますね。

高城

言語学習にはどのくらいお金かけたんですか。

ロベルトさん

基本的に学習はテキストを利用するくらいなので、年間1万円使うかぐらいですかね。

高城

安いですね!英語教師を持つと月に1万円はかかりますよ。

ロベルトさん

今どきはインターネットを使えば無料でできること多いですから。あと周りに教えて貰える環境があることも大きいです。例えば英語は兄から教えてもらっていましたし。彼と会ったときは未だにずっと英語で喋ってます笑 お互い母国語はイタリア語なんですけど。

外国語学習の魅力


高城

言語学習に関して魅力を教えてください

ロベルトさん

まず喋れたらめっちゃかっこいいとこです!昔から話す言語を自由自在に切り替える人を見てきてかっこいいなぁと思って憧れてました。10年たって自分もそういうことができるようになっていると思うと、自慢できるなと思います。社会的にも評価してもらえるなと感じます。

ロベルトさん

あと視野が広がります。例えば英語を勉強しているときは英語の動画やニュースなどに触れるのですが、アメリカやイギリスなど英語圏の国の文化を知るいい機会になります。さらにいろいろな人と話せるので、彼らから意見や考え方を学ばせて貰っています。

ロベルトさん

もう一つの魅力として、人生で成功するチャンスが100倍に増えます。母国語しか話せなければ、母国語の話せる国で仕事して生活するしかないじゃないですか。でも英語を使いこなせれば世界のどこでも仕事見つけることができます。長い間一つの国にいたらどうしても飽きてくると思うので、他の国行きたくなったら気兼ねなく行けるというのは僕にとっては大きなメリットです。

ロベルトさん

地元のイタリアで生まれ育った人は、高校卒業したら殆ど地元の大学に行きますし。挑戦する人でもヨーロッパの大学に行くくらいです。ただ僕は日本語が話せたので、1万km離れた日本の大学に進学することができました。 それはすごくチャンスが広がった例だと思います。

高城

へえ、いろんな人に会えるんですね。いいなあ。聞いてるだけで羨ましくなっちゃいます。

高城

ちなみに、日本の大学のよさって何かありました?笑

ロベルトさん

日本の大学は管理がしっかりしてるなと思います。イタリアの大学は試験の日に会場に行ったら、会場が狭すぎて40人くらい座れなかったりとかあるんですよ。日本でそんなことがあったら大問題じゃないですか?笑 そういったところでストレスがないのでいいですね。

高城

語学の勉強していて一番感動した瞬間ってありますか?

ロベルトさん

これはどの言語に関しても言えるんですが、その言語のネイティブに話してそれが通じた時に達成感がやばいです。最近では韓国語で話した時にそれが通じて「やっぱり言語やっててよかった!」って思いました。

ロベルトさん

だって自分が言語を勉強していなければ、こんなことできていないわけじゃないですか。自分が頑張ったことでこんなことができるようになったという達成感が感動しますね。

ロベルトさん

自分の国の人としか話せないのって退屈じゃないですか。いろんな人と話せた方が楽しいと僕はそう思います。

高城

素敵です!

オススメの語学習得法

高城

私、英語がなかなか上達しないのですよ。ロベルトさんが普段行ってる言語の効率的な勉強方法を教えてください!

ロベルトさん

細かいテクニックとかはいろいろあるんですが、まず一番のポイントはその言語で直接考えることを徹底することです。日本人の多くの人が英語がなかなかうまくならない理由として、僕が思うのは、英語を読んで一度日本語にしてから理解して、書くときには考えを一度日本語にしてから英語にする、というようなやり方をしているからだと思います。

高城

なるほど、よく右脳を使ったほうが良いって言いますしね。

ロベルトさん

右脳がどうかっていうのはちょっとわかりませんが笑、私はその言語を見たら他の言語を介さずに頭でイメージするようにしています。そのためには分からない単語に出会ったら、その言語の辞書で意味を調べるようにしています。

高城

え、日本語で難しい単語があった時は国語辞典で調べるんですか?

ロベルトさん

そうです。もちろん最初は翻訳必要になるかもしれないですが、ある程度身に付いてきたら国語辞典を使います。

高城

私も英英辞典で調べたことがあるのですが、そうすると更に分からない言葉に出会いません?笑

ロベルトさん

確かに出会いますが、そしたらもう一回調べて自分の語彙が更に増えるし良いかなと思ってやってます。辞書で使われるならネイティブは日常的に使っている単語ということですし。あと学習辞典(Learner’s Dictionary)というものもあって、それなら簡単な単語で説明してあるのですごく理解しやすいと思います。

高城

単語帳とかも使わないんですね。

ロベルトさん

単語帳は使うことにあまり意味を感じません。単語だけ覚えてもどんな文脈で使うのか、どんなニュアンスなのか、 っていうのを覚えておかないと使い物になりません。そもそも退屈ですし。電車の中で受験生がつまらなそうに単語帳やってるのを見て、もっといいやり方があるのになと思ってしまいます。

高城

確かに退屈ですよね。変わりに何か単語を覚える工夫はしているんですか?

ロベルトさん

はい。例えばある単語を覚えようと思ったら、まずその単語を同じ言語を使って説明ます。あとその単語を使って自分で文章を作ってみます。そうすることで自然にその言語で考えられるようになります。

ロベルトさん

あとはとにかく使うことです。私はなるべくその言語に囲まれている状態を作るように心がけています。例えば携帯の言語を日本語にしたりとか、トークする内容を日本語で考えたりとか、日本人と繋がったりとかニュースを日本語で読んだりとかそういった形で実践しているうちに身についていました。

高城

勉強の仕方を変えたら私も、ロベルトさんみたいになれると思いますか?

ロベルトさん

それは個人の努力や興味の量次第だと思いますよ笑 どれだけ効果的に方法を使っても努力は必ず必要ですし。そういった意味では、僕は楽しく学習できているところが一番大きいと思いす。

高城

なるほど。。勉強するときに面倒くさいとかあまり感じないんですか?

ロベルトさん

本当に趣味程度でやってるんで、サッカーやってあー楽しかったみたいな感じで。あー言語やって楽しかったなって思います。 高校の時試験勉強の合間に気分転換として日本語を学習するくらい好きでした。楽しくてしかもためになるので自分でもすごくいい趣味だなと思います。

高城

なぜロベルトさんはそんなに楽しくできるんですか?

ロベルトさん

やっぱり趣味程度やってるところが大きいんだと思います。忙しい時は勉強できない時もありますけど、勉強できなくても所詮は趣味なので。特にプレッシャーがないのは、楽しく勉強できている理由の一つかもしれないですね。やらないといけないと思ったら絶対楽しくはできないと思います。そして楽しいと思えれば続くし、上達もしていけると思います。

高城

あ、じゃあテストのための勉強はそこまで好きじゃないんですね?

ロベルトさん

そうです!友達に「ロベルト勉強好きだもんね」て言われることがありますが、それ言われるとロベルトまじで怒っちゃいますよ。

高城

笑笑

ロベルトさん

勉強が好きというわけじゃなくて、学んでそれを活かせるのが好きなんですね。

高城

語学学習初心者へのアドバイスはありますか?

ロベルトさん

先程の話と重複しますが、だるいと感じたらやらないほうがいいと思います。今日「やらなきゃ」と思ったら僕はやりません。そしてやりたいと思った時にやる。これが続く秘訣です。完全に趣味としてやるというのが上達のポイントだと思います。僕は日本の大学に行くために、日本語の語学学校に通う必要があったのですが、そこでの勉強はとにかく辛かったです。やっぱり勉強をさせられるのは苦しいですね。

外国語学習とは?

高城

最後に、あなたにとって外国語学習とは?

ロベルトさん

人生を豊かにしてくれる趣味です。僕がもし語学学習をしていなければ、地元の大学で勉強し、地元の友達という狭いコミュニティの人とだけ付き合うことになっていたと思います。今こんなにたくさんの刺激とチャンスに恵まれているのは、言語を勉強していたおかげですから。

高城

ありがとうございました。

(取材日:2019年1月17日)