1日16時間を投資に費やした大学生が伝える!投資の魅力

「投資」って聞くと、危険なイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

でも実は投資には自分でリスクをコントロールする方法があるんです!

今回は趣味として投資を毎日15~16時間を費やしている方にお話を聞きました。

おすすめの投資方法から、投資が本当に危険なのかまで、意見を聞くことができました。

たかみーさん

こんにちは、たかみーです。18歳くらいから投資をやっていて、最近は株式、為替、ETFなどをやっています。

斎藤

ETFっていうのは?

たかみーさん

日経平均株価などをINDEXっていうんですが、簡単に言うとそのINDEXを元に価格が変動する投資方法ですね。

斎藤

なるほど。投資はどの程度深くやっているんですか?

たかみーさん

大学2年生のときがピークで、そのときはディスプレイを6つ用意して、15~16時間ずっと画面を見ながら自分のトレードのタイミングを計っていました。

斎藤

15~16時間ですか!?本当に一日中ですね笑

斎藤

6画面って一体どんな風に使っているんですか?そもそもあんなに必要?

たかみーさん

価格の変動や新しいニュースなどを即座に確認する必要があるんです。僕の場合は狙っている会社と競合他社のマーケットとニュースを表示してます。

たかみーさん

例えばみずほ銀行の株を狙っているとするじゃないですか。その場合正面はみずほ銀行の株価チャート、その隣に板(今何人の人がその株を売買しているかの情報)、上の画面にはみずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行の最新のニュース情報などが表示されるようにしてます。

斎藤

好きな投資方法は何ですか?

たかみーさん

FXです。その理由はレバレッジがかけられる点と、取引可能時間が長い点ですね。レバレッジっていうのは、例えば10万円持っていれば、250万円ぶんの取引ができる、みたいな制度のことですね。だから元手が少なくても大きな取引が出来て魅力的です。

たかみーさん

FXは取引も24時間やってます。国内株式だと1日5時間しかトレードできなくて、もっとやりたくても翌日まで待たないといけないですよ。FXは24時間やっているんで、常にチャンスがあって挽回ができる。

たかみーさんのFXの取引履歴(一部モザイク処理)。金額の変動は小さいがレバレッジによって大きな利益が生まれるという。

斎藤

始めたきっかけってなんだったんですか?

たかみーさん

始めたきっかけはお金を圧倒的に稼いでいるトレーダーに憧れたからですね。そこから興味が強くなったのは大学生のときです。

斎藤

何があったんですか?

たかみーさん

時間があったのですが、バイトをすることには疑問を感じたんですよね。どう頑張っても千数百円しか稼げない。だから同じ1時間で1000円よりも多く稼ぐ方法は何かって考えて。それをするための方法はバイトで頑張ることではなく、投資なのではないかっていう風に考えるようになりました。そこから本格的にはじめましたね。

斎藤

本格的に始めた段階で本か何かで勉強したんですか?

たかみーさん

知識を取り込むって意味での勉強は全然しませんでした。一応FX入門という本は読んだんですが、それ一冊だけですね。読んでるよりとりあえずやってみたほうが早いなって思ってしまいました。

投資で勝てる理由

斎藤

たかみーさんが投資で勝っている理由って何だと思いますか?

たかみーさん

まずはきちんと損切りできているところですかね。知っていてもなかなか出来ない人が多いんですよ。損切りって。例えば1ドル111円で1ロット買ったところ1ドル110円になったとするじゃないですか。1万円とか損してるんですよ。人の心理としてまた上がるまで保有したくなってしまうじゃないですか。

たかみーさん

僕はそれを切る決断はすごく早いと思いますね。次儲けるチャンスがまた来るからその時に儲けようという転換はすぐにできますね。勝率で言うと8割勝ってるとかいうわけではなくて。実は30%程度なんですよ。ただ一回の価値分は大きくして、負けを少なくしているので、利益は出るんですよ。

斎藤

普通の人は出来ないって話ですが、それをするためにたかみーさんは何か工夫しているんですか?

たかみーさん

注文の段階からソフトにこの価格になったら強制的に売買を執行するように設定しているんです。感情を持ち出してきたら勝てないゲームだと思うので、きちんとルール作りをした上で感情を挟まないように工夫しています。

斎藤

確かに。それなら誰でも感情を挟まずにできそうですね。

斎藤

他にはありますか?

たかみーさん

チャートの中での裏の心理を読むのが好きなのも成功要因かもしれません。投資は人間心理が現れるものなので。

たかみーさん

例えば今(2018年7月30日)は円ドルは112円くらいで推移しているんですが、どうしても110円から円高になってくれないんですよ。それでその理由を考えると、1ドル110円以下になるとドルを買う人間がいるわけですよ。

たかみーさん

それは現状110っていう数字がラインになっていて、それよりドルの価値が下がるって考える人間が少ないからなわけじゃないですか。つまりまた112円(ドルの価値が高く)なった時に円に戻そうと思っている。そこから考えられる可能性として、もし109円を切ったら一気に105円まで円高に振れるじゃないかなっていう風に僕は考えています。

斎藤

そうなる理由は人間の不安とかが関わってくるからなんですね。投資って論理だけじゃないんですね!

斎藤

先ほど投資の本は1冊程度しか読んでなかったっていうお話だったんですが、投資の本読むことって利益に繋がらないという考えなんですか?

たかみーさん

はい、個人的には本を読むことあまり推奨しないですね。もちろん投資に関する基礎的な知識はつけたほうが良いですよ。でもまずは実際にやって損してみてください笑 そしてなんで損したのかっていうのを分析するほうが大事なんじゃないかなと思います。

斎藤

分析ってどんなことをするんですか?

たかみーさん

何が原因で動いてるかって結局分からないんですよ。でもとりあえず考えられる要因は考えてみる。論理的分析とか。財務諸表とかを見てみたりとか。クオンツっていう統計的手法を使ってみたりとか。そうやって色々と分析する中で、腑に落ちるものを探していくって感じですね。

斎藤

統計、、難しそうですね。。

たかみーさん

確かに統計は少し難しいかもしれないですね笑 数学が苦手な方ならまずニュースを追うところから始めてみてください。おすすめの媒体はブルームバーグです。金融系の情報のスピードが一番早いんですよ。日本語の記事もあるんですが翻訳のタイムラグがあるので。英語が読めたほうがニュースに対する対応スピードが速くなります。だから投資を本格的にしたいって方なら、まず英語は読めないとですね。

投資の魅力

斎藤

たかみーさんが考える投資の魅力ってなんですか?

たかみーさん

やっぱり一番の魅力は儲けられるところですかね。資本主義社会において儲けるってのは「勝つ」ことじゃないですか。つまり人の成功をお金で測るとしたら勝てる可能性が高くなる。

たかみーさん

日本の大手証券会社に入ったとしても、初任給は300万円、10年経ってやっと年収700~800万円になるわけじゃないですか。これがすごく機会損失だなと思うんですよ。投資をすれば若いうちからそれ以上稼げますから。もちろんそれだけの勉強や努力は必須になってきますが。

斎藤

確かに。働くよりも不確実性はありますが、その分チャンスも多いですよね。

たかみーさん

トップ1%の富裕層に会えるというのも魅力ですね。年収数億とか数十億とかの人に会える。そうすると自由に生きている話が聞けますし、資本主義社会における成功のチャンスが増えますね。例えば先日知り合いの投資家に新規事業の話をした時なんですが、「2000万でいい?」て軽く言われて笑 それで資金を出資してもらうことになりました。

斎藤

それはすごいですね!きっとそういった方々と同じ目線で話ができるから、深く繋がれるんでしょうね。

たかみーさん

あとご飯に連れて行ったりとかしてもらいます。そういった方達といるとほんと、金銭感覚が狂いますよ笑 だいぶいいお店に連れて行ってもらったりしてましたね。六本木の会員制のところとか。

斎藤

羨ましすぎる笑

投資についての疑問をぶつけてみました

斎藤

投資してギャンブルのように考える人もいると思うんですけども、たかみーさんはどのように思いますか?

たかみーさん

ギャンブルっていうのは期待値が1未満のものを言うと思うんですよ。ただ僕は投資はきちんと勉強すれば1以上の期待値が出ると思っています。数学的なものは好きな人はお勧めできる分野ですね。

斎藤

なるほど、工夫や努力によって儲かる可能性が高いんですね。

たかみーさん

そうですね、加えてその人のセンスもあると思います。例えば損切りができるかできないかで儲かるかどうかは大きく変わってきます。トレーダーの中でもきちんと損切りができてるのは、10%もいないかもしれないですね。皆大事なのは分かっているはずなのですが。

斎藤

ところで、先ほど時給1000円が安いって言ってましたが、結局いくらぐらい儲かったんですか?

たかみーさん

時期によって違うのですが、ある期間で計算してみると時給5000円くらいにはなっていました。1日8時間で月20日働いたとすれば、月収80万円ぐらいですかね笑 証券会社の10年目社員ぐらいですね。

斎藤

すごいですね。儲かったお金って何かに使ったんですか?

たかみーさん

いえ特に何も。やっぱり投資をしていることが楽しいんでしょうね。でも将来的には海外で自由に暮らしたいと思っているので、そのために使います。

投資のデメリット

斎藤

投資をしていて大変な時ってありましたか?

たかみーさん

大きく損したときには、ショックで反省しましたね。

斎藤

やっぱり損すると辛いですよね。

たかみーさん

はい、結構メンタルにきますね。最初の時なんて1000円、1500円下がっただけでドキドキでした。でも繰り返すに連れて金銭感覚が麻痺してきて、ただの数字にしか見えなくなりました。

たかみーさん

大きく損したときは大反省しましたね。その次の日は1日トレードしませんでした。

斎藤

なるほど、反省っていうのは具体的にどうしたんですか?

たかみーさん

なんで自分が損してしまったかについて、レポート書きました。チャートのスクショを撮ったり、なぜここで損切りできなかったのかとか、別の方法があったんじゃないかとか。何パーセントの確率で成功したのだろうかとか全部数字に落とし込んで。これ以上の損失を出さないためには損切りは絶対しなきゃいけないということを学んで、そこからルールに従って売り注文を行うソフトを使い始めました。

斎藤

2日後にはまた取引をしたんですね。切り替え早いですね笑

たかみーさん

はい、レポートを書いた事を一つの区切りにしました。それを一つの区切りにしてもうこんな失敗は二度としないと誓って。それをデスクの横にしばらく張ってましたね。

投資初心者へのアドバイス

斎藤

投資初心者はどんなどんな投資から始めた方がいいと思いますか?

たかみーさん

株式投資ですかね。変動が比較的少ないので、初心者でも安心して始められると思います。ただ変動が少ないというのは、値上がりしても儲けはそこまで出ないということではあるので。10万円でやって利益1000円とかそんなもんかもしれませんね。

たかみーさんの株式投資の様子

たかみーさん

僕自身、始めた当初はのめり込んだわけでもなくヤフーニュースを見ながら取引していました。当時の収支はプラマイゼロくらいでしたね。ただ、とにかくまずはやってみて興味持てるか持てないかという所を知ってみることが一番大事かもしれません。

斎藤

なるほど、適正の見極めが大事なんですね。ちなみに投資はどんな人に向いていると思いますか?

たかみーさん

向いてる人っていうのは、すごいコツコツ勉強できるタイプの人だと思うんですよ。一晩でお金を2倍にすることはできるんですが、それを継続的にするっていうのが難しいんですよ。それをするためにはずっと勉強し続けられる努力と根気が必須ですね。逆に一攫千金を狙うような人は向いていないと思います。

斎藤

その他に何か伝えたい事ってありますか。

たかみーさん

あります!日本国民にですよ。もっといい貯金の使い方ってありませんかって話です。日本の個人資産って1800兆円あるって言われてるんですよ。それでその約半数が現金・預金に当てられているんですよ。預金の利息って0.02%ですからね。投資であればリスクが低くても1%程度の利回りがあるものもありますよ。そういった賢いお金の回し方っていうのをもう少し勉強していただきたいですね。

斎藤

たしかに。一般的には「投資は危ない」って言われますよね。

たかみーさん

そうなんです!FXで一千万損した人みたいなのを面白がって特番組んだりしてテレビで流したりしますからね。ただぜひお伝えしたいのは、ちゃんと自分で勉強して自分の頭で考えられる人であればそこまで投資は危ないものではないと言いたいですね。

斎藤

確かに。先ほどおっしゃっていたように、自動的に損切りすれば事前に損失額を決めて投資できますもんね。

たかみーさん

ただ、ビットコインは微妙です。僕はビットコインはやりませんでした。通貨は国が担保になっているじゃないですか。でもビットコインに関しては誰が信用元になっているかっていうのがよくわからなかったので。ちなみに知り合いの投資家の中でビットコインを買ったのは半数くらいでした。

斎藤

確かに。。ニュースで連日取り上げられているからといって、正体のわからないものに投資するのは危険ですよね。

たかみーさん

はい。一時期ニュースになった時にみんなこぞって買っていたんですが、僕は「そんな一攫千金を狙うようなもんじゃないぞ」と思って見ていましたね。出来てからそこまで時間が経っていないので、過去の記録が残っていないんですよ。そんなよくわからないものをよく買うなと思って見ていましたね笑

最後に、投資とは

斎藤

最後に、たかみーさんにとっての投資とは何か教えてください。

たかみーさん

自由になるためのツールです。僕にとっての自由は、まず好きな好きな場所に好きなタイミングで行けることです。さらに、投資をすることによってお金に使われる人間ではなく、お金を使う側の人間に回ることができると思っています。そういった意味で自分を自由にさせてくれる可能性の高いツールであることが、投資の自分にとっての一番の魅力ですね。

「投資は危ないものではない」って言葉、深く突き刺さりました。
著者も貯金をしているお金で投資をはじめてみたくなりました!

投資方法までアドバイスいただき、ありがとうございました!

(取材日:2018年7月30日)