日本人の5人に1人がファン!そんな野球観戦の魅力とは

プロ野球は日本国内では好きなスポーツランキングで毎年ナンバーワンになるほど人気の高いスポーツです。

日本人の約5人に1人が好きだと野球好きだと言われています。

今回はそんな野球観戦の魅力と初心者の始め方についてお伝えします。

野球観戦の魅力

シーズン中(4月~11月)、ほぼ毎日開催している。

プロ野球の試合は週6日行われています。予定が開いてる日にも合わせて行きやすいですし、球場が近くにあれば学校・仕事帰りにちょっと観戦して帰ろう、なんてことも可能です。実は週6日試合が行われるというのは、プロスポーツの中では珍しいことなんです。それが可能な理由は、野球というスポーツの特徴にあります。野球は試合中、一部の選手を除けば、立ってボールを待ち構えている時間がほとんどです。他のスポーツですと試合中はずっと動き回らなければならないものも多く、毎日試合をすることは選手の体力的に厳しいのです。

共通の話題になりやすい

話題になりやすいのは趣味全般に言えることですが、数ある趣味の中でも野球は飛び抜けて話題になりやすいです。なぜかというと、先述のように野球は国内でずば抜けてファンの数が多いスポーツだからです。とりわけ40~50代の男性にはプロ野球ファンが多いので、懇親会などでも「野球の話題は鉄板」と言われたりします。

具体的な話題としては、相手のチームの選手の事情を聞いたり、お互いの考えを言い合ったりして盛り上がるようです。

例えば
A「(相手がファンのチームの)○○選手最近調子よくない?」
B「あ、あの選手フォーム変えたらすごく成績上がったらしいよ。」

ちなみに違うチームのファンのほうが話が広がるらしいです。同じチームのファン相手だと知っていることが被っているから話が盛り上がらなかったり、相手が自分より知識があると中途半端な知識で恥ずかしい思いをしてしまうことも。。

個人的には趣味って話題作りのために持つものではないと思うので、話題が広がる点に関してはおまけ程度に考えていただきたいですが。。

昔からの記録が残っている。

プロ野球では昔からの記録がきちんと残っていることが魅力の一つです。プロ野球が始まった1936年から現在に至るまでの記録がきちんと残っており、Wikipediaなどでも簡単に調べることができます。例えば野手であれば打率、ホームランの数など、投手であれば勝利数や奪三振数などのデータが残っています。こういったデータが残っているのは野球は投手や打者として個人競技のような側面があるからです。選手のポジションによって記録の出しやすさが大きく変わらないんです。

データが残っていると何がいいかというと、データを見ながらいろいろと考えられる点です。例えば、2015年山田選手と柳田選手の2名がトリプル3(3割、30本、30盗塁)を達成して話題になりました。そこで過去のトリプル3の記録を調べてみると、今まで7~8名しか達成したことがないため、トリプル3の達成がどれだけ達成が難しいのかが分かります。

また、古い選手も記録を通して凄さを実感できたりもします。なぜこの年優勝できたのかなって記録を見てみると、凄い選手が一人いたりして、あ、この選手がチームを優勝に引っ張ったんだなって発見出来たりします。コアなファンの方だと夜ご飯を食べ終わって部屋に入って、スマホ片手に寝るまで記録を調べていられるそうです。普通の選手が出来ないようなすごい記録を見ているとそれだけで楽しいようです。

弱いチームでも勝てる

プロ野球においてリーグ優勝チームの年間の勝率は6割程度、弱いチームの勝率は4割程度です。つまりたとえチーム間に実力差があっても、弱いチームが勝てる可能性も十分高い。なのでリーグ最下位のチームのファンであったとしても、毎回の試合がどのように転がるかは最後まで分からず、勝利を期待してドキドキしながら観戦することができます。弱いチームでも勝てるというのは野球観戦の魅力なんです。

楽しみ方

ここからはそんな野球の楽しみ方を解説します。

ながらで楽しむ

ながらで楽しむのは野球観戦の一つの形です。野球は見ていて興奮する、盛り上がるタイミングと、そうでない時の差が大きいです。点が入るか入らないかといったときには見ていてドキドキしますが、一方で全く点が入りそうもない時など見ていて面白くないときもあります。だからスマホをいじりながら、ご飯食べながら、ビール飲みながらという観戦もおすすめです。点が入りそうなときはじっくり観戦して、そうでないときにはケータイをいじりながら、、という感じです。ながら観戦のデメリットとしてはホームランなど重要なタイミングを見逃してしまうことがあります。選手の特徴が分かってくれば誰が打てそうかも分かりますが、たまに普段ホームランを打たない選手も打ったりしますから。

過去動画で楽しむ

過去のプレイの動画を見るという楽しみ方もあります。伝説の試合の動画や、ファインプレーだけを集めたもの、エラーだけを集めたものなどYouTubeにアクセスすればたくさんの動画を見ることができます。

伝説の試合というのは例えば試合の終盤で大逆転した試合のの動画などです。10点差の大逆転劇などの動画は鳥肌ものですよ。

また、プロ野球の試合では1試合に平均0.7本のエラー(ボールを落としてしまうこと)が発生するそうなんですが、それを集めたエラー集の動画は思わず笑ってしまうようなプレーもあって楽しく見れます。

戦略を見て楽しむ

各チームの戦略を見て楽しむのが魅力です。先述のように、プロ野球では過去のプレーの膨大なデータが残っているので、選手やチームの分析は容易です。自分で戦略を分析する必要はなく(してもいいですが笑)、テレビ、新聞、雑誌、ネットなど野球をテーマに取り上げているメディアは多いので、分析されたものを読んで自分なりに分析する人が多いようです。正直大手メディアの記者の調査能力は相当すごいです。数値だけでなく「そんな情報どこからとってきたの?」というような内容が結構載っています。

野球における戦略は変わりつつあり、例えば昔はチームの勝利に貢献している指標として、打率や本塁打数が多く用いられていましたが、現在ではops(出塁率+長打率)という指数が(コアな(?)ファンの中では)重視されています。また、昔は2番はバントできる人を置くことが主流だったのですが、最近では2番に最強の打者を置くチームが増えていたり、4番バッターに強打者を置くのが本当に最善なのか等本当に最適な戦略が見直されつつあります。このように采配を分析するのも野球観戦の楽しみ方の1つです。

特定の選手を応援して楽しむ

特定の選手を応援して楽しむこともできます。野球では1人ひとりの選手のデビューから引退までを見る事ができます。その人の一生を見ているようなもの。選手生命は10~20年程度。入団当初から見ることができ、成長が分かる。
選手の引退試合とかは涙腺が崩壊します。

野球観戦の悪い点

負け試合も多いからストレスが貯まる

弱いチームでも勝てるという長所の反面、なかなか勝てないときにはイライラすることもあります。エラー(ボールを落とすこと)も多い。負けも多い(平均半分くらいの試合で負ける)。だからストレスが溜まる、という野球ファンも多いようです。

女性で好きな人が少ない

残念ながら野球観戦(とりわけプロ野球観戦)は女性で興味を持つ人は少ないようです。明確な理由はわかりませんが、サッカーでいう本田選手や香川選手のようにスター性のある選手があまりいないことが問題かもしれません。

女性人気がないことの何が問題かというと、女性であれば一緒に観戦に行く同性の友人探しが簡単じゃないことです。さらに男性であれば、女性に野球の話をしてもつまらなく思われてしまう可能性は高く、恋人や奥さんに趣味を理解して貰えない可能性が高いです。

応援する球団(ひいき球団)の選び方

プロ野球では、応援する球団を贔屓(ひいき)球団といいます。ひいき球団の選び方に決まりは無いですが、やっぱり地元球団を応援するのがおすすめです。ホーム球場が近いので観戦に通いやすいですし、まわりに同じ球団の友達がいることも多いので一緒に観戦に行きやすいというメリットがあります。女性に多いようですがマスコットで選ぶ人もいるみたいです。

ただ東京在住の方だとヤクルトとジャイアンツの2つ球団があって迷ってしまう方もいると思います。ヤクルトの魅力をお伝えします。(ヤクルトファンにヒアリングしたので現在はヤクルトの魅力がメインになってますが、巨人も今後追加予定。)

ヤクルトの魅力
ヤクルトの分かりやすい魅力としては、ホームの神宮球場が狭いことで、ホームランが沢山見れることです。1試合でホームランが5本出ることがよく起こります。2018年現在のヤクルトは打撃が強く投手が弱いので、なおさら点がポンポン入って楽しいです。さらに球場が狭いことで、選手も間近から見ることができます。

また、ヤクルトは家族的球団と呼ばれていて、選手同士の仲が良いことが特徴的です。優勝するぞって戦うときには、全員で一丸となって戦う。そんなチームプレイを見たい方にはヤクルトがおすすめできます。

弱小球団扱いされているヤクルトスワローズですが、野村監督が就任していた1990年台には2年に1回優勝していました。さらに直近でも2015年に優勝しています。

対して、読売ジャイアンツ(巨人)はお金をかけて優秀な選手を多く集めているような名門チームです。巨人は勝利に対する緊張が強く、1950年から69年間で36回も優勝しています。強い選手たちが力強いプレーで優勝するところが見たいという方にはおすすめです。

席はどこがいいか

実際に野球場に行てチケットを購入しようとすると、座席種別が無数にあってきっと迷ってしまいます。下の画像が東京ドームの座席表ですが、23種類物種類があります。初めて訪れる方は、行く前にどの座席で買うのかチェックして起きましょう。

(c) 株式会社東京ドーム

初心者であれば内野自由席をおすすめします。ピッチャーが投げる位置やバッターが打つ位置から近いので、試合の動きを比較的近くで眺める事ができます。後述の外野席自由よりも少し値段は高いですが、その分まわりに熱狂的なファンが少なく、落ち着いた人たちの中で観戦が楽しめます。少し高いといっても3000~4000円(外野席+2000円)程度なので、年に数回行くくらいであれば問題ないでしょう。選手も間近に見れますし、快適に見れるので初心者には本当におすすめです。

ある程度野球にはまってきたら外野自由席で見るのも楽しいです。値段が安いのでお金を気にせず何度も行くことができるのがメリットです。基本的に外野席に座る人はガチなファンがほとんどなので、ユニフォームを着て本気で応援したいという人にとっては外野席がおすすめです。

バックネット裏なども4000~6000円と思いの外安く見れるので、年に1~2回程度観戦するような方であれば、すごく間近で見れて楽しいですよ。

今回は野球観戦の魅力や楽しみ方をお伝えしました。ルールをゼロから覚えるのは少し苦労するかもしれませんが、これだけ人気があるだけあってたくさんの魅力があって、一生楽しめる趣味ですよ。