ダイビングの魅力。始め方やベストシーズンについて解説します。

ダイビングは海や湖を魚のように泳げるスポーツです。陸上では味わえない、海の中独特な情景と感覚に浸る事ができます。

日本では夏~秋にかけてがベストシーズンです。

スキューバーダイビングの特徴

ダイビングというと、スキンダイビングとスキューバダイビングの2種類があります。スキンダイビングはいわゆる素潜りで、「穫ったどー」でおなじみの濱口さんがやっているダイビングなので、見たことがある方も多いと思います。マスク、シュノーケル、フィンだけで、タンクを付けずに3~5mくらいの水深で潜ります。

一方で、スキューバダイビングは、ウエットスーツを着て、タンクを付けて水深20~30mの深いところを潜るスポーツです。一回のダイブ時間はおよそ30分~1時間程度です。昼に泳ぐと思っている人は多いと思うのですが、夕方に夕日を見るために入ったり、朝焼けをみるために深夜に潜ったりなどさまざまな時間帯で行われます。沖から自分で潜っていったり、船で地点まで移動してそこから潜ったりして、海の中の地図を見ながら海中で魚の動きを観察します。

ダイビングの楽しさ

空を飛ぶような体験ができる

水面を浮遊しながら泳ぐダイビングではさながら空を飛んでいるような体験ができます。例えば水深30m付近の海域で、水深10m程度の場所を泳いだときのことなのですが、20m浮いているような感覚があり非常に気持ち良かったです。海中での浮遊感と相まって、例えるならドラえもんのタケコプターを使って飛んでいるような感覚を得られ感動がありました。

毎回必ず違う景色が見れる

そこにしかない景色を見れる、というのはおすすめポイント。というのも、海の中には陸上では出会わないほどたくさんの生物が生息していて、毎回出会える魚の種類も違いますし、それぞれの魚の動き方も毎回違うからです。しかも間近に近づいて魚の生態を眺めたり、群れの中に入って魚を驚かせたりと楽しみ方がたくさんあります。水族館でガラス越しに眺めているのとは一味違った魚の生態を見ることができますよ。

新しい世界を見ることができる

新しい世界を見れるのは大きな魅力です。海外に行っても街並みは変われど道路があって建物があって、みたいな構成は殆ど変わりません。しかし海の中は陸上とは180度違う景色を体験できます。全身で今まで踏み込んだことの無い世界に足を踏み入れるという体験は楽しいですよ。

いろいろな人との出会い

人との出会いがあるというのは様々な趣味でいえることですが、とりわけダイビングは人との出会いが多くあるスポーツです。まず個人で行く人が多く、ダイビングスポットではバディを組んで一緒に行動する必要があるので、必然的に知らない人とも一緒に話す機会が多いのです。

例えば40~60代でも現役で潜っているベテランの方々は、様々なダイビングスポットに出かけてダイビングをしてきた人たちです。そういった方に話を聞くと、どこの海域がきれいでどのような魚が見れるかといったことを教えてもらったりできるので、次の行き先を決めたりできます。

またライセンス取るための合宿が2~3日間あるので、そこで一緒に講習を受ける同年代の人と仲良くなり、その後のダイビングを一緒に行くなんて人も多いです。

スキューバダイビングにかかる料金

ダイビングは機材が必要なので比較的お金のかかる趣味です。器材をすべてレンタルできる体験ダイビングでも13,000円から20,000円の料金がかかります。

ウエットスーツやドライスーツなどを持っている人でも、ダイビングスポットのレンタル料、インストラクターのガイド料、お昼台、足りない機材のレンタル、など含め1回に15,000円程度はかかるそうです。

さには近くに海がある人は大丈夫かと思いますが、そうでなければ海まで行く交通費もかけなければいけません。お金に不安がある方にはおすすめできないスポーツです。年に1~2回行く程度であれば問題はないと思いますが。

実際に大学生でもダイビングを趣味にしている人はいます。彼ら・彼女らは冬の間にアルバイトでこつこつ貯金して、夏~秋にかけて一気に使って楽しんでいるようです。

ダイビングにかかる不安

ダイビングのタンクは重い?

確かに重いですが、女性でも扱える重さにはなっています。まず、そもそも海の中は浮力で重さを感じないので重さは全く気になりません。

海に入る前に地上で背負うのですが、その際には少し苦労する方もいるでしょう。一般的なダイビングのタンクは15kgあります。結構ずっしりきます。ただし背中にリュックのように背負うので扱いやすいのと、背負う際にはバディにサポートしてもらって背負うので腕への負担も抑えられます。運動不足だと筋肉痛にはなってしまう人もいますが、タンクを背負っている時間はそこまで長く無いので、よほど力が無い人で無ければ持てますよ。

始めるのにはライセンスが必要か

体験ダイビングであればライセンスは不要です。体験ダイビングというのは一般的なダイビングよりも一定の制限のある中でダイビングを楽しめるものです。

主な違いとしては潜れる深さの差です。一般的なダイビングですと潜る深さは20~30mの場所ですが、体験ダイビングでは5m程度の浅瀬でダイビングします。時間も30~40分程度と短めです。

値段もそこまで変わらず講習+器材フルレンタル+ガイドなど込で13,000円~20,000円程度です。

一般的なダイビング(ファンダイビング)よりもできることの幅は狭まりますが、体験ダイビングでも海に潜る楽しさは十分に楽しめると思います。

ライセンスを摂るまでにはどのくらいかかる?

ライセンスは3日程度で取得可能です。ライセンスコースは座学、プール練習、実技で構成されています。座学では安全なダイビングをするためや、トラブルへの対処法など基本的なことを学習します。プール講習では深さ5mぐらいのプールを使って、立ち膝になったり、真ん中の部分で深さを維持して泳ぐ練習をします。そして実際に海に行きダイビングの体験をします。

インストラクターの資格を持っていると、一人でも潜れます。

ダイビングは簡単か

正直はじめての人にとっては難しいと思います。

最初の数回では空気の調整が難しかったり、体制を保つのに精一杯であまり景色をみる余裕がないという人も多いです。なので体験ダイビング1回で醍醐味を味わえないかもしれません。3~4本潜れば徐々に慣れてきて、楽しむことができるようになります。ライセンス講習であればそのプログラムの中で4本程度潜る機会があるので、時間に余裕がある人はいきなりライセンス講習から入ってもいいかもしれません。

ただ、朗報なのは泳ぎの得意下手はそこまで重要じゃないことです。一見タンクを背負っている分頑張って泳がないといけないように思いますが、器材に空気を送り込んで浮力をコントロールしてくれるので、むしろ普通に泳いでいるよりも泳ぎやすいです。

器材は購入したほうがいい?

体験程度であれば不要です。というか高すぎて本気でやろうと思わなければ手が届きません。

器材の値段はピンきりなのですが、タンク以外を全て揃えようとすると30~60万程度かかります。ただダイビングショップ等でセールの時に半額以下(15万円程度)で買えるときがあるので、積極的にいろいろとお店に行ってみて選択肢を広く見て購入したほうがいいです。

日本で潜れるスポット

日本全国にダイビングスポットは存在します。数あるスポットの中でもやはり沖縄の海は水の透明度も高く、サンゴやきれいな魚が揃っているので、特におすすめです。通年でダイビングができるのもうれしいです。

関東だと伊豆の海が人気あります。伊豆の海は透明度が高く、遠いところまでよく見えるので楽しいですよ。他にも、北海道だと流氷の下でダイビングできたり、伊豆大島の御蔵島でイルカと触れ合ったり、山梨県では河口湖を始めとする湖で潜れたりと、全国各地で様々な景色を見る事ができます。

注意点

ダイビングはその楽しさとは裏腹に、危険もはらんでいるスポーツです。インストラクターから指示があると思いますが、自分自身でも十分注意して取り組みましょう。

台風直後のダイビングは避けましょう

台風時にはもちろんダイビングはできませんが、台風直後にもダイビングは避けたほうがいいです。台風直後は一見外から見るとなんとも無くても、海中では独特のうねりが発生しています。自分で行きたいほうに進めませんし、海流に流されやすいので漂流のリスクも高まります。また、船酔いみたいな感覚になるそうなので、とにかく避けたほうがいいでしょう。

器材のチェックは十分に行いましょう

当然ですが海中の中では息ができません。器材にトラブルがあるようならすぐにでも死に直結します。知人の体験談なのですが、BCDというダイビングスーツの上に着るチョッキのようなものがあり、タンクの空気を中に入れ浮き輪のように体を水平に保つものなのですが、このタンクとBCDをつなぐチューブがきちんとつながっていなかったため空気が勝手に漏れてしまい、勝手に沈んでいってしまったことがあるそうです。こういったトラブルを避けるため、バディとのチェックは怠ってはいけないなと思います。

安全には十分に注意して楽しくダイビングしましょう!!